高音の出し方 調査・研究・検証
その中で、一番、必要とされているのが、【高い声を出す技術】です。
もともと、人間は、強い感情を表現する時に、高い声を使います。
それは、【強い自己表現】【ストレス発散】につながります。【気持ちが良い】という事です。
気持ちよく、高い声が出ると、【カタルシス】(精神の浄化)になります。
ストレス社会の現代で、高いキーの楽曲が人気があるのは、そんな側面もあるのかもしれませんね。それでは、【高い声の出し方】を、順を追って、説明していきましょう。
まず、高い声を出すという事は、【声帯の振動数を上げる】という事になります。
高い声を出したい!その1(高い声の出し方) | カラオケ上達、音痴解決!のためのボイストレーニング
なるほどなー。
要約すると
高い声は、根本的には 強い自己表現と発散。かー
それでは、【高い声の出し方】を、順を追って、説明していきましょう。
まず、高い声を出すという事は、【声帯の振動数を上げる】という事になります。その為には、二つの方法があります。
1、強い力と、強い息を使って、思いっきり声を出す。いわゆる【叫び】や、【悲鳴】です。
この発声は、お勧めできません。
唯一の発声器官である【声帯】に、深刻なダメージをもたらす可能性が高いからです。また、コントロールも、非常に難しいでしょう。2、声帯に【テンションを加え】、【少ない息】を使って振動させ、【共鳴】により、豊かに響かせる。これにより、無理なく、楽に、高い声を、楽しむ事ができます。
では、ポイントを一つずつ、説明していきます。
【テンション加える】
声帯は、伸び縮みする器官です。粘膜と、筋肉で、できています。前は、甲状軟骨、後ろは披裂軟骨にくっついている、一対の器官です。息を吸う時には、披裂軟骨が左右に開き、声門(声帯の間)を開けます。発声時には、声門を閉じ、息を声帯にぶつけて、振動させます。
この振動数が上がると、声は高くなります。
ですから、甲状軟骨(喉仏)を下げ、披裂軟骨で声帯を引っ張って(口の奥を縦に伸ばす)あげると、テンションがかかり、振動数があがります。【少ない息】
声帯が、高い音を出すという事は、声帯の質量が下がる(振動している物体の重さが軽くなる)という事です。
ピアノ線を思い浮かべて下さい。低い音は、太く、長く、高い音は、細く、短かくなっています。
ですから、声帯も、【細く】【薄く】【短かく】振動する必要があります。ここで、多い息を声帯に当ててしまうと、声帯は、高い振動数を維持出来なくなります。よって、【少ない息】を使って、高い振動数を維持させるのです。
要約すると、高い声の出し方には2種類ある
・絶叫系
と
・声帯にテンションを加える方法
前者は
強い息でムリヤリだすやり方
後者は喉仏を下げ、喉を奥を広げて、声帯を伸ばし発生する
高音の性質は周波数的に「高く」、「短く」
ピアノ線と同じように細く声帯に息をアテないと、高音を保てない
大量の息を使用するのは低周波数を作る際に行う
【共鳴】
【声帯】の上に位置する身体内の空間を、【共鳴腔】と呼びます。ざっくり分けると、【咽頭】(喉の上の部分)、【口腔】(口の中)、【鼻腔】(鼻の中)の三つになります。
声は、【声帯】だけで形成されるものではなく、【声帯】から出る、【喉頭原音】と呼ばれる【音】を、【共鳴腔】で【共鳴】させて、【声】にします。余談ですが、親子や、兄弟で、『声が似ている』と言われた事は、ありませんか?
電話などで、間違えられた事、ありますよね。
これは、顔が似ているのと同じように、この、【共鳴腔】の形が似ている事で、声の音色が似てくるのです。肉親は、しゃべり方なども似ているので、顔の見え ない電話などでは、尚更、似るわけです。また、【声帯模写】と言われる、【ものまね】も、【声帯】だけではなく、【共鳴腔】を似せる事で、本当に、声音 を、そっくりにする事が可能になります。この【共鳴腔】をコントロールする事で、【共鳴】による、豊かな音色や、カラフルな声音を使い分ける事が可能になります。また、息の量を、極端に多くする事なく、音量を上げる事が出来ます。
声が似ている。
というのは顔が似ていると同じ声になりやすい。
ということみたいですね。
高音のレパートリーを作るのは
・咽頭 喉の上部分
・口腔 口の中
・鼻腔 鼻の中
上記3種の通しを変えることで響きに変化を着けられるらしい。
纏めると
<Step1>
高音を出す
腹式呼吸で声が背中からでる感じ
で
・喉仏を下げ、
・口を開き
・少ない息を声帯に当て続ける
<Step2>
・咽頭 喉の上
・口腔 口の中
・鼻腔 鼻の中
に息を通すことで発生させる。・・・と
生物学と周波数が出てきて非常に面白いですねこれw
音域も数学的に分析できるのでやーたのしい。w
備考ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
高い声を出したい!その3 | カラオケ上達、音痴解決!のためのボイストレーニング
このコンテンツ部分はかなり、専門的な内容となっております。実際のボーカルレッスンやボイストレーニングを受けることを前提の知識としてください
【声のサポート】
皆さんは、【喉を使わずに声を出す】とか、【身体(お腹)から声を出す】という言葉を、聞いた事がありますか?
よくよく考えてみると、おかしな言葉です。
身体から声は出ません。喉を使わなければ、声は出ません。
ましてや、お腹から声が出たら‥‥それは、妖怪です!!大変です!!
‥‥ま、それはさておき(笑)実際に、ボーカルレッスン(ボイストレーニング・ボイトレ)などで、良く使われる言葉であり、その言葉が指し示す状態は、確かにあります。ですから、それを、一つずつ、解明していきましょう!
【喉を使わずに声を出す】
これを、正しい言い方に直すと、【正しい量の息を使って声を鳴らす】となります。声のメカニズムは、声帯が、声門を【閉め】て息を声に変換する事です。
そこに大量の息を当てると、大量の息が、閉まっている声門を、開こうとしてしまう為、声帯は、声帯自体を【締め】始めます。その結果、【喉声】と呼ばれ る、力がこもった、聞き苦しい声になってしまいます。ですから、正しい量の息を使って声帯に、【息を声に変換する】作業だけを、させて上げる事が肝心なの です。【身体(お腹)から、声を出す】
これを正しい言い方に直すと、
【インナーマッスル(深層筋)を使って、声門閉鎖をサポートする】となります。我々の身体は、うまくできていて、色々な動作が、連動しています。例えば、重いものを持ち上げる時、皆さんの息は、どうなりますか?やってみてくだ さい! そう、重いものを持ち上げる時、我々は、【息】を【止】めます。つまり、身体に力を入れると、声帯は、息を止めようとするのです。その結果、力で 声を出そうとすると、息を止めている声帯を、無理やり開いて振動させる為、強い息と、強い力が必要になり、それが、ループしてしまいます。そして、声は枯 渇していくでしょう。
そうならない為には、どうしたら良いのか?
ここで、て出てくるのが、【深層筋】(インナーマッスル)と呼ばれる筋肉群です。主に、【腹式呼吸】の時に使われる、【横隔膜】【腹筋】【背筋】
これらが、【お腹の風船】を作っています。それらが、【吸気】時に働く事で、【呼気】時に、それらの【深層筋】(インナーマッスル)が働きます。この【深 層筋】が、働く事で、声帯は【息を声に変換する】形で、【声門閉鎖】します。その結果、【声門閉鎖】を、身体(インナーマッスル)で支える、という形にな ります。これが、【身体(お腹)から声を出す】と言われる所以です。
これら、身体を使っての【声のサポート】を、組み込んでいく事で、高い声を、より楽に、より強く、より太くしていく事が可能です。意識して、取り入れてみて下さいね!